フィナンシャル・プランニング技能士2級
本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。試験制度、受験手数料、出題形式等は変更される場合があるため、受験前には必ず公式情報をご確認ください。
試験概要
FP2級(ファイナンシャル・プランニング技能士2級)は、FP3級で習得したお金の基礎知識をさらに深め、実務で使えるプロレベルの専門知識を身につけられる国家資格です。個人の資産設計だけでなく、法人・中小事業主への対応も試験範囲に含まれ、金融・保険・不動産業界でのキャリアアップに直結します。また、FP2級合格後にAFP認定研修を修了すると、日本FP協会の民間資格「AFP」を取得できるルートにもつながります。
📌 2025年度よりFP2級もCBT方式(パソコン受験)に完全移行しました。休止期間を除き随時受験できるため、自分のペースで受験日を設定できます。
試験時間
| 科目 | 試験時間 | 出題形式 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 120分 | 四答択一式(60問) |
| 実技試験 | 90分 | 多肢選択式及び記述式 (FP協会:40問) 実例形式(きんざい:5問) |
📌 3級の学科試験(○×+三答択一・60分)と比べ、2級は四答択一・120分と出題形式・試験時間ともにレベルアップします。実技試験では計算機の持ち込みが可能です。
出題数と合格基準
| 科目 | 出題数・配点 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 学科試験(共通) | 60問/60点満点 | 36点以上(6割以上) |
| 実技試験(日本FP協会) | 40問/100点満点 | 60点以上(6割以上) |
| 実技試験(きんざい) | 5問/50点満点 | 30点以上(6割以上) |
📌 学科試験の問題は日本FP協会・きんざい共通です。合格基準(6割以上)も同一ですが、実技試験の科目・配点・形式は実施団体によって異なります。
受験資格
FP2級は、以下のいずれかに該当する方が受験できます。
- 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
📌 FP3級合格者がそのままステップアップするのが最も一般的なルートです。AFP認定研修を受講・修了すれば3級を取得していなくても受験資格を得られます。
免除要件
以下に該当する方は、学科試験または実技試験の免除を受けることができます。
- 学科試験免除:きんざいのFP養成コース修了者(1年以上の実務経験を有する者、修了日の翌々年度末まで)
- 学科試験の一部合格による免除:2級学科試験のみの合格者は、合格した試験実施日の翌々年度末まで2級学科試験を免除
- 実技試験の一部合格による免除:2級実技試験のみの合格者は、合格した試験実施日の翌々年度末まで同じ選択科目の2級実技試験を免除
⚠️ 免除要件の詳細・手続き方法は実施団体により異なります。受験前に日本FP協会またはきんざいの公式サイトで必ずご確認ください。
受験手数料
| 受験パターン | 手数料(非課税) |
|---|---|
| 学科+実技(セット) | 11,700円 |
| 学科のみ | 5,700円 |
| 実技のみ | 6,000円 |
実技試験の選び方
FP2級の実技試験は、受験する団体によって科目が異なります。申し込み時に1科目を選択する必要があり、後から変更はできません。自分のキャリアや目的に合った科目を選びましょう。
| 実施団体 | 科目名 | こんな方に |
|---|---|---|
| 日本FP協会 | 資産設計提案業務 | 幅広い知識で総合的な提案力を養いたい方・独立系FPや一般企業の総務・人事担当 |
| きんざい | 個人資産相談業務 | 銀行・信用金庫など地域密着型金融機関にお勤めの方 |
| きんざい | 生保顧客資産相談業務 | 生命保険会社・保険代理店にお勤めの方 |
| きんざい | 中小事業主資産相談業務 | 中小企業の経営者や法人営業担当の方 |
| きんざい | 損保顧客資産相談業務 | 損害保険会社・代理店にお勤めの方 |
📌 迷ったら「日本FP協会の資産設計提案業務」がおすすめです。合格率が比較的高く安定しており(学科約40〜55%・実技約55〜70%)、幅広い分野をカバーしているため潰しも利きます。
出題科目一覧
FP2級の試験範囲はFP3級と同じA〜Fの6分野ですが、各分野で扱う内容が実務レベルに深化し、法人・中小事業主に関するテーマも加わります。各分野の詳細解説は、下のリンクから記事一覧へお進みください。
A. ライフプランニングと資金計画
「キャッシュフロー表ってどうやって作るの?」「中小企業の社会保険、何が義務?」——3級で学んだ社会保険・公的年金をさらに深掘りし、中小法人の資金計画やキャッシュフロー分析など実務的な知識を習得します。
📘 主な学習項目:キャッシュフロー表の作成 / 社会保険の深掘り(労働保険含む) / 公的年金の給付計算 / 中小法人の資金計画 / ローンの返済計算
B. リスク管理
「法人契約の生命保険、経理処理はどうなる?」「第三分野の保険を使った節税対策は?」——個人向け保険の仕組みに加え、法人保険の経理処理や税務上の取り扱いなど、より実践的な保険知識を学びます。
📘 主な学習項目:生命保険の税務(個人・法人) / 損害保険の種類と補償内容 / 第三分野の保険 / 法人保険の経理処理
C. 金融資産運用
「ポートフォリオのリスクって計算できるの?」「マクロ経済指標と金融市場の関係は?」——投資信託や株式の基礎に加え、投資分析指標(シャープレシオ・標準偏差など)やデリバティブの概念まで踏み込んだ知識が求められます。
📘 主な学習項目:マーケット環境と経済指標 / 投資分析指標(シャープレシオ等) / ポートフォリオ理論 / デリバティブ(先物・オプション) / 外貨建商品・外国債券
D. タックスプランニング
「個人事業主と法人、税負担はどう違う?」「消費税の課税・非課税の判定ってどうやるの?」——個人の所得税に加え、法人税・消費税の基礎も加わり、税負担の最適化を考えるための幅広い税務知識を習得します。
📘 主な学習項目:所得税の計算(応用) / 法人税の仕組み / 消費税の基礎 / 所得控除・税額控除(応用) / 青色申告制度
E. 不動産
「都市計画法の建ぺい率・容積率の計算はどうやるの?」「不動産の有効活用、どんな方法がある?」——不動産取引の基礎に加え、都市計画法・建築基準法の数値計算や、不動産証券化・有効活用の実践的な知識を学びます。
📘 主な学習項目:都市計画法・建築基準法(計算含む) / 不動産の税金(譲渡・取得) / 不動産の有効活用手法 / 不動産の証券化
F. 相続・事業承継
「相続税の計算、実際にやってみると?」「贈与税の特例(暦年・精算課税)の使い分けは?」——贈与税・相続税の実際の計算方法から、事業承継対策・相続財産の評価まで、より実践的な相続知識を習得します。
📘 主な学習項目:相続税の計算(基礎控除・税額計算) / 贈与税の特例(暦年課税・相続時精算課税) / 相続財産の評価(宅地・株式) / 事業承継対策
参考リンク
本ページおよび各記事は、FP2級試験対策および一般的な学習目的で作成されたものです。掲載内容は作成時点の情報に基づいており、法令・制度の改正により変更される場合があります。実際の手続きや資産運用・保険加入については、最新の情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。