CFP®資格審査試験
本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。試験制度、受験手数料、出題形式等は変更される場合があるため、受験前には必ず公式情報をご確認ください。
試験概要
CFP®(Certified Financial Planner)は、日本FP協会が認定する国際的なファイナンシャル・プランナーの民間資格です。世界27の国と地域で導入されており、FP資格の中で最上位に位置します。FP2級合格+AFP認定研修修了によって得られるAFP資格の上位資格として、より高度な実務知識と専門性の証明となります。試験は6課目に分かれており、1課目ずつ受験・合格が認められているため、働きながら自分のペースで取得を目指せる仕組みになっています。
📌 CFP®はFP技能士(国家資格)とは異なる民間資格です。CFP®資格審査試験の全6課目合格者は、FP1級技能検定の学科試験が免除されるため、FP1級取得への近道にもなります。
試験時間
| 実施日 | 課目 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 6月・1日目 / 11月・1日目 | 金融資産運用設計 / 不動産運用設計 / ライフプランニング・リタイアメントプランニング | 各120分 |
| 6月・2日目 / 11月・2日目 | リスクと保険 / タックスプランニング / 相続・事業承継設計 | 各120分 |
📌 CFP®試験は年2回(6月・11月)実施されます。1日3課目×2日間の日程で、一度に最大6課目まで受験可能です。1課目のみの受験も可能なので、無理のないペースで進められます。
具体的な試験日程・出願期間は日本FP協会の公式サイトをご確認ください。
CFP®資格審査試験 | 日本FP協会
出題数と合格基準
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | マルチプルチョイス方式(四肢択一式) |
| 出題数 | 各課目50問 |
| 配点 | 1問2点・均一配点(各100点満点) |
| 合格基準 | 相対評価(各課目の上位30〜40%が合格ライン)※合格点は合格発表時に公表 |
| 課目合格の有効期限 | AFP認定者として資格を保持している限り無期限 |
⚠️ CFP®試験は絶対評価ではなく相対評価です。合格点は毎回・課目ごとに異なり、合格発表日に日本FP協会のホームページで公表されます。おおむね60点前後(30問正解)が目安とされています。
受験資格
CFP®資格審査試験を受験するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- AFP認定者:日本FP協会が認定するAFP資格の保有者(FP2級合格+AFP認定研修修了が必要)
- 大学院修了者:日本FP協会が認定する大学院で所定の課程の単位を取得した者(課程修了後7年以内に全6課目に合格しない場合は受験資格が失効)
⚠️ AFP認定者の資格が失効(一般会員への移行・退会)した場合、受験資格を失うとともに、それまでに合格した課目の合格歴もすべて失効します。AFP資格の更新(継続教育単位の取得)を忘れずに行いましょう。
免除要件
CFP®資格審査試験には、以下の免除制度があります。
- 課目免除なし:CFP®試験自体に課目免除制度はなく、全6課目を合格する必要があります
- FP1級学科試験の免除:CFP®資格審査試験の全6課目合格者は、FP技能検定1級の学科試験が免除されます
受験手数料
| 受験パターン | 手数料(税込) |
|---|---|
| 1課目のみ | 6,600円 |
| 2課目以上(2課目め以降) | 1課目あたり3,300円 |
| 6課目一括(参考) | 6,600円+3,300円×5課目=23,100円 |
📌 FP2級・3級と異なり、CFP®の受験手数料は消費税込みの表示です。2課目以上を同時申し込みすると2課目めから半額になるため、複数課目をまとめて受験するとお得です。
CFP®認定までの流れ
試験に合格するだけではCFP®認定者にはなれません。以下の4つのステップをすべて満たす必要があります。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 試験合格 | CFP®資格審査試験の全6課目に合格する |
| ② エントリー研修 | 6課目合格後に実施される通信研修(eラーニング)を受講・修了する(無料) |
| ③ 実務経験 | 試験合格前10年〜CFP®資格認定日までに通算3年以上の実務経験を有すること |
| ④ 登録申請 | 必要書類を提出し、日本FP協会に登録申請を行う |
📌 実務経験は「FP実務の6ステップ」のいずれかを通算3年経験することが条件です。FP相談業務以外にも認められる経験があり、「みなし実務経験」の制度もあります。詳細は日本FP協会の公式サイトをご確認ください。
出題課目一覧
CFP®試験の6課目はFP2級・3級の6分野と対応しています。ただし、出題レベルはさらに高く、実務的・応用的な内容が中心です。各課目の詳細解説は、下のリンクから記事一覧へお進みください。
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
「老後資金はいくら必要か、具体的に計算できる?」「社会保険の給付額を正確に算出するには?」——ライフプランニングの手法・キャッシュフロー分析・社会保険・年金制度を実務レベルで習得します。リタイアメント(老後)を見据えた資産設計が中心テーマです。
📘 主な学習項目:ライフプランニングの手法(6ステップ) / キャッシュフロー表の作成・分析 / 社会保険(医療・介護・労働) / 公的年金の給付計算 / 中小法人の資金計画
リスクと保険
「顧客のリスクを分析して、最適な保険を提案するには?」「法人保険の活用と経理処理はどうなる?」——個人・法人を問わず、リスクマネジメントと保険の実務的な活用方法を深く学びます。
📘 主な学習項目:リスクマネジメントの手法 / 生命保険・損害保険の税務(個人・法人) / 第三分野の保険の活用 / 法人保険の経理処理と活用
金融資産運用設計
「ポートフォリオの期待リターンとリスクを計算できる?」「マクロ経済の動向を踏まえた資産配分の提案とは?」——金融市場の分析から投資理論・デリバティブまで、資産運用の専門的な知識を習得します。
📘 主な学習項目:マクロ経済と金融市場 / 各種金融商品の特徴と評価 / ポートフォリオ理論(期待リターン・標準偏差・相関係数) / デリバティブ / 行動ファイナンス
タックスプランニング
「所得税・法人税・消費税を横断的に把握して節税提案できる?」「青色申告や各種特例の活用条件は?」——個人・法人・消費税を包括的に学び、顧客の税負担を最適化するための実践的な税務知識を身につけます。
📘 主な学習項目:所得税の計算(応用・総合問題) / 法人税の仕組みと計算 / 消費税の課税・免税判定 / 青色申告制度 / 各種税額控除・特例の活用
不動産運用設計
「不動産投資の収益性を判断する指標は?」「都市計画法・建築基準法の制限を踏まえた有効活用の提案とは?」——不動産の取得から運用・売却・証券化まで、実務的な視点で不動産に関わる総合的な知識を学びます。
📘 主な学習項目:不動産の見方・取引の実務 / 都市計画法・建築基準法(計算含む) / 不動産の税金 / 不動産投資の収益性分析 / 不動産の有効活用・証券化
相続・事業承継設計
「相続税の総額計算から各相続人の負担額まで正確に算出できる?」「事業承継における株式評価と贈与税特例の使い方は?」——相続・贈与の法律と税務を実践レベルで習得し、オーナー経営者への事業承継提案まで対応できる知識を学びます。
📘 主な学習項目:相続税の計算(総額・按分・各種控除) / 贈与税の特例(暦年・相続時精算課税) / 相続財産の評価(宅地・非上場株式) / 遺言と遺留分 / 事業承継対策
参考リンク
本ページおよび各記事は、CFP®資格審査試験対策および一般的な学習目的で作成されたものです。掲載内容は作成時点の情報に基づいており、法令・制度の改正により変更される場合があります。実際の手続きや資産運用・保険加入については、最新の情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。CFP®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本においては特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が商標の使用を認めています。