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FP3級との主な違い:コール・プット各オプションの買い手・売り手の損益構造(最大利益・最大損失・損益分岐点)の計算・ヘッジ目的でのオプション活用・先物取引との違いが加わります。
オプション取引の基本
オプション取引とは、原資産(株式・株価指数など)を将来の一定期日に、あらかじめ決めた価格(権利行使価格)で「買う権利」または「売る権利」を売買する取引です。権利を買った側はその権利を行使するかどうかを選べますが、売った側は相手が権利を行使した場合に応じる義務があります。
| 種類 | 内容 | プレミアム(オプション料) |
|---|---|---|
| コールオプション | 原資産を権利行使価格で「買う権利」 | 買い手が売り手に支払う |
| プットオプション | 原資産を権利行使価格で「売る権利」 | 買い手が売り手に支払う |
4つのポジションの損益構造
| ポジション | 最大利益 | 最大損失 | 損益分岐点(原資産価格) |
|---|---|---|---|
| コールオプション買い | 無限大(原資産価格上昇に伴い増加) | プレミアム(払った分のみ) | 権利行使価格+プレミアム |
| コールオプション売り | プレミアム(もらった分のみ) | 無限大(理論上) | 権利行使価格+プレミアム |
| プットオプション買い | 権利行使価格-プレミアム(原資産価格ゼロ時) | プレミアム(払った分のみ) | 権利行使価格-プレミアム |
| プットオプション売り | プレミアム(もらった分のみ) | 権利行使価格-プレミアム(最大) | 権利行使価格-プレミアム |
⚠️ 重要な大原則:
・オプション「買い手」の最大損失=支払ったプレミアム(権利を放棄すれば損失はプレミアムのみ)
・オプション「売り手」の最大利益=受け取ったプレミアム(それ以上の利益はない)
これを軸に損益構造を理解してください。
計算例:コールオプション買い
【設例】権利行使価格1,000円・プレミアム50円のコールオプションを購入した。
満期時の原資産価格別の損益は?
- 原資産価格800円:権利放棄 → 損失はプレミアム50円のみ(-50円)
- 原資産価格1,000円:権利行使しても意味なし → 損失-50円
- 原資産価格1,050円:権利行使 → 利益1,050-1,000-50=0円(損益分岐点)
- 原資産価格1,200円:権利行使 → 利益1,200-1,000-50=150円
計算例:プットオプション買い
【設例】権利行使価格1,000円・プレミアム30円のプットオプションを購入した。
- 原資産価格1,200円:権利放棄 → 損失-30円(プレミアムのみ)
- 原資産価格970円:権利行使 → 1,000-970-30=0円(損益分岐点)
- 原資産価格800円:権利行使 → 1,000-800-30=170円の利益
オプションを使ったヘッジ戦略
| 保有資産 | 懸念 | ヘッジ手段 |
|---|---|---|
| 株式を保有 | 株価の下落リスク | プットオプションを買う(下落時に利益) |
| 株式を空売り | 株価の上昇リスク | コールオプションを買う(上昇時に利益) |
先物取引との違い
| 項目 | 先物取引 | オプション取引 |
|---|---|---|
| 買い手の義務 | 取引実行義務あり | 権利行使は任意(放棄可能) |
| 売り手の義務 | 取引実行義務あり | 買い手が行使した場合に応じる義務あり |
| 損失の上限 | 無制限(両者とも) | 買い手はプレミアムに限定 |
FP3級との主な違い
| 項目 | FP3級 | FP2級 |
|---|---|---|
| オプションの種類 | コール・プットの概念 | 4ポジション(買い・売り × コール・プット)の損益計算 |
| 損益分岐点 | 触れない | (権利行使価格±プレミアム)の計算 |
| ヘッジ戦略 | 触れない | 保有資産のリスクに合わせたオプション選択 |
まとめ
FP2級のオプション問題では「コール買い・コール売り・プット買い・プット売り」の4ポジションの損益構造を整理し、各ケースで損益分岐点(権利行使価格±プレミアム)を計算する力が必要です。買い手の最大損失=プレミアム、売り手の最大利益=プレミアムという大原則から出発して応用しましょう。
本記事は令和7年(2025年)分の法令および制度に基づき作成しています。税制・制度は毎年改正されることがあります。実際の手続き・申告・納税については、最新の法令および公式情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。本記事はFP2級試験対策および一般的な学習目的で作成されたものです。
