相続税の評価と小規模宅地等の特例

📊 この記事の出題頻度:★★★(高)
相続税の計算は毎回出題される最重要テーマです。「基礎控除の計算」「課税遺産総額の算出」「税率・速算表」「死亡保険金の非課税枠」の4ステップを確実に習得してください。

相続税の基礎控除(最頻出)

📐 基礎控除の計算式
基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

【計算例】法定相続人が配偶者・子2人(計3人)の場合
3,000万円 + 600万円 × 3人 = 4,800万円
→ 遺産総額(正味)が4,800万円以下なら相続税はかからない

⚠️ 法定相続人の数え方のポイント(頻出)
・相続放棄をした人も法定相続人の数に含める(基礎控除の計算上)
・養子は法定相続人に含めるが上限あり:実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで

みなし相続財産:死亡保険金・死亡退職金の非課税枠

生命保険の死亡保険金や死亡退職金は、民法上の相続財産ではありませんが、相続税の計算上は「みなし相続財産」として扱われます。ただし一定額までは非課税になります。

💴 みなし相続財産の非課税枠(試験頻出)
死亡保険金の非課税枠 = 500万円 × 法定相続人の数
死亡退職金の非課税枠 = 500万円 × 法定相続人の数

【計算例】法定相続人3人・死亡保険金2,500万円の場合
非課税枠:500万円 × 3人 = 1,500万円
課税対象:2,500万円 − 1,500万円 = 1,000万円(相続財産に加算)

相続税の税率(速算表)

各相続人の取得金額(法定相続分)税率控除額
1,000万円以下10%0円
1,000万円超〜3,000万円以下15%50万円
3,000万円超〜5,000万円以下20%200万円
5,000万円超〜1億円以下30%700万円
1億円超〜2億円以下40%1,700万円
2億円超〜3億円以下45%2,700万円
3億円超〜6億円以下50%4,200万円
6億円超55%7,200万円

相続税額の計算フロー(5ステップ)

📐 相続税計算の流れ
STEP1:正味の遺産額(プラスの財産 − 借金・葬儀費用等)を算出
STEP2:基礎控除(3,000万円+600万円×人数)を差し引いて課税遺産総額を算出
STEP3:課税遺産総額を法定相続分で按分し、各相続人の仮取得額を計算
STEP4:各相続人の仮取得額に速算表の税率を適用して税額を合計→相続税の総額
STEP5:相続税の総額を実際の取得割合で按分し、税額控除(配偶者控除等)を適用

※STEP3〜4は法定相続分に応じた仮計算であり、実際の分割割合とは異なる点が重要

主な税額控除

  • 配偶者の税額軽減:配偶者が取得した財産が1億6,000万円または法定相続分相当額のいずれか大きい額まで非課税
  • 未成年者控除:18歳になるまでの年数 × 10万円
  • 障害者控除:85歳になるまでの年数 × 10万円(特別障害者は20万円)

試験によく出る重要ポイントまとめ

📋 相続税計算 最重要数値
・基礎控除:3,000万円+600万円×法定相続人数
・死亡保険金の非課税枠:500万円×法定相続人数
・死亡退職金の非課税枠:500万円×法定相続人数
・配偶者の税額軽減:1億6,000万円または法定相続分のいずれか大きい額まで非課税
・相続放棄者:基礎控除の人数に含める
・養子の人数制限:実子あり1人・実子なし2人まで

FP2級ではここが加わる

  • 相次相続控除(10年以内に相続が連続した場合の控除)
  • 外国税額控除・贈与税額控除の仕組み

本記事は令和7年(2025年)分の法令および制度に基づき作成しています。税制・制度は毎年改正されることがあります。実際の手続き・申告・納税については、最新の法令および公式情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。本記事はFP3級試験対策および一般的な学習目的で作成されたものです。

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