外貨預金・外国債券とリスク

📊 この記事の出題頻度:★★☆(中)
外貨預金・外国債券は「為替レートの計算(TTS・TTB)」が頻出です。円高・円安で損得がどう変わるかを数値で説明できるようにしましょう。

為替レートの種類:TTS・TTB・TTM

外貨取引では金融機関が為替レートを提示します。3種類のレートの違いを理解することが外貨投資の基本です。

略称正式名称使われる場面投資家への影響
TTSTelegraphic Transfer Selling円→外貨(外貨を買う)TTMより高い(不利)
TTBTelegraphic Transfer Buying外貨→円(外貨を売る)TTMより低い(不利)
TTM仲値(Telegraphic Transfer Middle)基準レート金融機関の基準

📐 TTSとTTBの計算例(試験頻出)
TTM(仲値)=1ドル150円、為替手数料1円の場合
TTS(円→ドルに両替)=150円+1円=151円(より高くドルを買う)
TTB(ドル→円に両替)=150円-1円=149円(より安く円に戻す)

→ 往復すると1ドルあたり2円のコスト(スプレッド)がかかる

外貨預金のリスクと損益計算

外貨預金は円建て預金より高い金利が期待できる一方、為替変動リスクを負います。

📐 外貨預金の損益計算例(実技試験頻出)
【前提】1ドル150円のとき100万円を外貨預金(金利2%・1年)
 預入時TTS:151円 → 100万円÷151円≒6,622.52ドル
 1年後の利息:6,622.52ドル×2%≒132.45ドル 合計≒6,754.97ドル

①円高になった場合(1ドル140円)
 受取時TTB:139円 → 6,754.97ドル×139円≒939,941円
 円ベースで約6万円の損失(金利収入より為替差損が大きい)

②円安になった場合(1ドル160円)
 受取時TTB:159円 → 6,754.97ドル×159円≒1,074,040円
 円ベースで約7.4万円の利益

円高・円安と損益の関係(必須暗記)

為替の動き外貨預金・外国債券の保有者日本からの輸出企業
円高(1ドル150円→130円)損失(円に戻すと目減り)不利(輸出収入が円換算で減少)
円安(1ドル150円→170円)利益(円に戻すと増加)有利(輸出収入が円換算で増加)

試験によく出る重要ポイントまとめ

📋 外貨・為替 最重要ポイント
・TTS:円→外貨(外貨を買う)→TTMより高い
・TTB:外貨→円(外貨を売る)→TTMより低い
・外貨預金:ペイオフの対象
・円高→外貨資産は円換算で目減り(損)
・円安→外貨資産は円換算で増加(得)

FP2級ではここが加わる

  • 外貨建て保険の為替リスクと課税(為替差益の一時所得扱い)
  • ヘッジコストを考慮した外国債券の実質利回り計算

本記事は令和7年(2025年)分の法令および制度に基づき作成しています。税制・制度は毎年改正されることがあります。実際の手続き・申告・納税については、最新の法令および公式情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。本記事はFP3級試験対策および一般的な学習目的で作成されたものです。

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