📊 この記事の出題頻度:★★★(高)
債券は「利回り計算」が毎回出題される最頻出テーマです。「金利が上がると債券価格は下がる」という逆の関係も必ず覚えてください。
債券の基本:お金を貸す代わりに利息を受け取る
債券とは、国や企業がお金を借りるときに発行する証券です。投資家は債券を購入することで、定期的に利息(クーポン)を受け取り、満期時に元本が返還されます。株式と異なり、元本と利率が契約時に確定している固定収益型の金融商品です。
債券の主な種類
| 種類 | 発行体 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国債 | 国(日本政府) | 最も信用度が高い。個人向け国債は最低1万円から購入可 |
| 地方債 | 都道府県・市区町村 | 国債に次ぐ信用度 |
| 社債(事業債) | 民間企業 | 国債より利率が高い反面、信用リスクあり |
| 外国債券 | 外国政府・外国企業 | 為替変動リスクあり。円高で損失の可能性 |
債券価格と金利の関係(最重要)
債券価格と市場金利は逆の関係(シーソーの関係)にあります。
📐 金利と債券価格の逆の関係(試験必出)
市場金利が上昇→ 既存の低利率債券の魅力が低下 → 債券価格は下落
市場金利が低下→ 既存の高利率債券の魅力が上昇 → 債券価格は上昇
【覚え方】「金利↑ → 債券価格↓」(逆方向)
債券の利回り計算(試験頻出計算)
利回りとは、投資金額に対して年間にどれだけのリターンがあるかを示す指標(%)です。
📐 最終利回りの計算式(試験頻出)
最終利回り(%)= { 表面利率 + (額面価格-購入価格)÷ 残存年数 } ÷ 購入価格 × 100
【計算例】
額面100円・表面利率2%・残存3年・購入価格98円の債券の最終利回り
= { 2 + (100 − 98)÷ 3 } ÷ 98 × 100
= { 2 + 0.667 } ÷ 98 × 100
= 2.667 ÷ 98 × 100
≈ 2.72%
利回りの種類(覚え方の整理)
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 直接利回り | 購入価格に対する年間利息の割合(値上がり益は含まない) |
| 応募者利回り | 発行時(額面)で購入し満期まで保有した場合の利回り |
| 最終利回り | 市場で購入して満期まで保有した場合の利回り(最もよく使われる) |
| 所有期間利回り | 購入後、満期前に売却した場合の利回り |
個人向け国債の特徴
- 購入単位:最低1万円から1万円単位
- 種類:変動10年・固定5年・固定3年の3種類
- 金利の下限:年率0.05%(最低利率が保証されている)
- 中途換金:発行後1年経過で可能。直前2回分の利子相当額が差し引かれる
試験によく出る重要ポイントまとめ
📋 債券 最重要ポイント
・金利↑ → 債券価格↓(逆の関係)
・最終利回り={表面利率+(額面-購入価格)÷残存年数}÷購入価格×100
・個人向け国債:最低1万円から・金利下限0.05%・中途換金は発行後1年経過後から
・クーポン(表面利率)は固定・元本は満期時に返還
FP2級ではここが加わる
- 所有期間利回りの計算(売却価格を用いた計算)
- 信用リスク(デフォルトリスク)と格付けの関係
- 債券の税金(利子所得・譲渡益の申告分離課税)
本記事は令和7年(2025年)分の法令および制度に基づき作成しています。税制・制度は毎年改正されることがあります。実際の手続き・申告・納税については、最新の法令および公式情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。本記事はFP3級試験対策および一般的な学習目的で作成されたものです。
